@article{oai:tokoha-u.repo.nii.ac.jp:00001317, author = {坂本, 勝信 and 康, 鳳麗 and 森脇, 健夫}, issue = {1}, journal = {常葉大学経営学部紀要, Bulletin of Faculty of Business Administration Tokoha University}, month = {Feb}, note = {中国人日本語学習者(以下CNS)の文章描写のわかりにくさは日本語母語話者(以下JNS)より視座の統一度が低いことが原因だが、日本語レベル上昇により、緩やかに上がるとする先行研究がある。しかし、筆者の知る限り、海外の日本語レベル中級前期・同後期のCNSに限定した調査は行われていない。本研究では、同対象者、及び、JNS(大学生)に対して行った、主人公の明確な漫画を「単に描写させた場合」(自由視座)と主人公になりきって描写させた場合」(固定視座)の両面から横断的・縦断的に調査を実施し、その結果を比較対照して、日本語レベルとの関係において、「視座形成」の実態を明らかにした。以下主な結果を述べる。1)自由視座では、CNSは、JNSより「主人公のみ」の視座から描写する割合が低いが、日本語レベル上昇により、統一度は上がる。2)固定視座のほうが自由視座と比較し、大きく「主人公のみ」の視座から描写する割合が上がる。しかし、中級前期のレベルでは、JNSの視座統一度を大きく下回る。3)JNSは固定視座で、より受け身形や使役受身形、授受表現などの構文的手がかりを多く使い、主人公の視座から描写する傾向が強い。一方、CNSは固定視座のほうが主人公に言及する割合が高まるが、その構文的手がかりの使用回数がJNSほど増えることはなく、他の登場人物にも視座を移しながら描写する傾向が観察される。以上から、まず十分に構文的手がかりを単文、複文レベルで復習した上で、主人公の明確な漫画を主人公になりきり、自らの出来事と捉えて描写させるというように段階を踏んで指導するとよいと思われる。}, pages = {77--86}, title = {中国の日本語学習者の物語描写における視座形成の実態}, volume = {1}, year = {2014} }